心理セラピーの解説ブログ2

順番に読んで頂くと、繋がります。

⑦心の仕組み(1)【自己防衛】トラウマによる自己犠牲とは

 

トラウマ(特に幼少期)とは…心の傷になっている記憶(負の感情がついた記憶)

 

※負の感情とは、不安、恐怖、悲しみ、怒り、みじめさなどネガティブな感情

 

 

 

①トラウマがあると、負の感情を感じたくないために、自己防衛をします。

 

※自己防衛とは、自分を守るために身につけた自分ルール集みたいなものです。

 

(※専門用語ではエゴといいます)

 

例えば

 

「親の言うことを聞く」「ルールに従う」「他人を優先する」→「言いたいことを言わない」「感情表現をしない」

 

「他人のお世話をする」→他人優先の自己防衛

 

「他人と比べて、負けないよう頑張る」「他人に搾取されないよう、先に攻撃する」

→競争、戦いの自己防衛

 

「よく思われようとかっこをつける」→他人の評価で動く自己防衛

 

「悪者にされないため被害者でいる」→弱者の立場にいる自己防衛

 

「人に騙されないよう、人を疑う」→人をジャッジする自己防衛

 

などなど、人それぞれ色々あります

 

※人に騙され続ければ、人を疑うようになるように、本能で自己防衛をするようになります。必要な事ですが、過剰な自己防衛は、生きづらさに繋がってしまいます。

 

②自己防衛は、他人に対処するため、自己犠牲が必ずセットになってます。

 

不安ならば安心させようと自己防衛が働きます。

 

ここで、自分の本音を抑えて 他人に対処する自己犠牲が発生します。

 

辛いけど、一瞬の安心感のために「辛くてもいいから安心をとる」という取引をしてるのです。

 

結果、安心するのは一瞬、辛いのは続くパターンを人生で繰り返してしまう事になります。

 

大きすぎるトラウマを持っていると、過度に自己防衛します。

 

我慢の限界が来た時に【パニック障害】や【うつ症状】を起こします。

 

過度な自己防衛が、人生の生きづらさや、悩みの原因です。

 

しかし、頭でわかっていても無意識にやっているのでやめられません。

 

③自己防衛の原動力はトラウマ

 

もっと言えば、トラウマについた抑圧している負の感情です。

 

原動力を減らすことができれば、過剰な自己防衛をしなくなっていきます。

 



 

 

これがクライアントさんの悩みの原因がトラウマであり、癒す理由です。

 

 

 

 

 

次の記事では、もう一つのパターンを解説します。